口腔がん検査
2020/05/24
随時対応15分で完了の簡単な検査です
当院では府中市で最初に口腔がんの蛍光観察装置という検査装置を導入しました
口腔がんの初期は口内炎や歯周病との鑑別が難しく、経過観察しているうちに悪化させてしまう恐れがあります。
がんのステージが1か2であれば5年生存率が高いのですが、ステージ3とか4になると50%前後まで下がってしまいます。
早期発見が非常に重要となります。
しかし見ただけでは口内炎だかガンだかよくわかりません、レントゲンを撮っても歯肉がんであれば異常はみられますが、最も頻度の高い舌がんはわかりません。
細胞診や組織診なら確実ですが大きな病院でなければまず行いません。
そこで歯科医院や企業健診などで使える蛍光観察装置という口腔がんの検査装置を使います。
検査は約15分で、撮影だけなので痛くありません。往診にも対応できます。
蛍光観察装置
蛍光観察装置は国産1機種と輸入3機種があり、当院では日本製のORALOOKというものを採用しています。
見た目はコンパクトデジタルカメラです、これで写真を設定を変えて2枚以上撮ります。
その場でがんの疑いがもたれる場合にはすぐに医療連携先の多摩総合医療センターに紹介します。
口内炎との鑑別が難しい場合には連携先の東京歯科大学口腔外科に画像を送信し、
24時間以内に専門医の診断結果が送られてきますので要検査のときには多摩総合医療センターに紹介、
悪性でない場合にはこれで終了です。
口腔がんにかかるのは人口の1%程です、日本では口腔がん健診がないので死亡率が他の先進国よりも高めです、口腔がんの95%は上皮のがんなので早期発見が可能です、そしてこの装置で検査可能なのです。
2週間治らない口内炎(特に舌にできたもの)や変色のみられる歯肉炎がある場合には早めに検査を受けましょう。
欧州のように60歳以上の方は何もなくても1年に1回は口腔がん健診を受けるのが理想です、それによって5年生存率に明らかな違いが出てきています。
口腔がん健診は定期検診と同時でも可能です、その場合には健診のほうでご予約下さい。
緊急性のある場合には口腔がん検査のみ行います、これは随時受け付けますので直接ご来院ください。