歯周病細菌検査
2021/02/21
歯周病細菌検査のご案内
歯周病の発症前に調べたい
歯周病は細菌が感染して起こります、
しかし18歳未満には歯周病原因菌は定着しません。
歯周病の原因となる主な細菌はP.gingivalis、T.forsythia、T.denticolaの3種、
その他の口腔常在菌と共生関係になって増悪する、
悪玉菌のラスボスのような存在はP.gingivalis Ⅱ型(線毛の種類で6つの型にわけられます)で日本人の約15%が持っている。
などがわかってきました。
糖尿病があると歯周病のリスクは2倍になります、
タバコを吸っているとリスクは5倍になります、
という説明は受けることがあると思います。
それに対しP.gingivalisⅡ型を持っているとリスクは44倍にもなります、
兎に角これを口の中に持っているだけで大問題なわけです。
歯周病の原因菌はどこかからやってくるのですが、
むし歯の原因菌よりも感染しにくいと言われています、
唾液による感染なのでパートナーや大皿料理でうつると思われます。
それがP.gingivalisⅠ型であれば歯周病が重症化するリスクは低めです。
Ⅱ型だったら・・・
そして混在する細菌の中でP.gingivalisⅡ型やⅠ型の占める比率は
一生変わらないと言われています。
徹底したブラッシングや抗生剤の使用で一時的に数を減らすことができますが、細菌の種類の比率には変化がありません。
困ったことに一度発症した歯周病は治りにくく、特にP.gingivalisⅡ型は歯周ポケットの傷を修復する機能を阻害するために進行を止めるのも難しいのです。
Ⅱ型だった場合にはかなり気を付けないと歯が抜けて早期に総入れ歯になります、またはインプラント。
18歳未満は定着しない菌、20代で感染して実際に歯周病が進行し始めるのは30代からというケースが多いのです。
そこで20代の時にP.gingivalisⅡ型を持っていたらその時点でしっかり予防していけば重症化を防ぐか遅らせることができると考えられます。
それを調べるのが歯周病細菌検査です
当院ではP.gingivalis(線毛のタイプまで判別)、T.forsythia、T.denticolaの3種類の測定を行う検査を2万円で行っています。
高いと思われるかもしれませんが、一生細菌の比率が変わらないのであれば20代の時に一度だけ行えば良いということになります。
40歳以上でも検査できますがあまり意味がないと思います。
これらを踏まえて20~35歳で検査をご希望の方はご連絡ください。
なお検査キットは取り寄せなので事前の予約が必要です、またキットが18700円と高額のためキャンセルはできませんのでご注意ください。