意外と知らない健康保険の例
2022/03/13
初診・再診・時間外・休日
初診料や再診料は他科よりも歯科は低く設定されています
そして設備などによって歯科医院ごとに若干の差があります
1)休日診療
カレンダーの赤い日と12月31日~1月3日は休日扱いとなり、平日より診察料が高くなります、但し初めから日曜日などを開けている医院では平日と同じ料金になります。
自治体などの休日当番医などは休日加算になります。
なので「さし歯が採れてしまって付け直してほしい」時には日曜診療の所へ行った方が安く済むはずです。しかし「一緒にポテトもいかがですか」みたいに「全体の状態を見てから付けるかどうか決めましょう」というマニュアルがあるのか往々にしてレントゲンやら検査やらあって4~5,000円になることが多いので、この日だけ診てもらいたい時には休日当番医などにいった方が安く済みます。
2)時間外診療
標榜の時間以外に診療を受けると時間外料金がかかりますが休日よりは低めです、
夜10時以降は深夜加算になります、なんだかタクシーみたいですね。
24時間診療のところであればこれらの加算はありません。
3)初診でも再診料になるケース
自治体や企業の歯科健診を受けてから1カ月以内、歯周病の場合には2カ月以内に健診を受けたのと同一の歯科医院で治療を受ける場合には再診料になります。但し企業健診の場合には企業とそういう契約をした場合のみとなります。
学校健診で要治療となった場合にはそこの学校医に健診から1カ月以内にかかると再診料になります、もっとも府中市の場合には中学卒業まで無料ですが。
4)夜間割り増し
歯科にはありませんが、医科と薬局は平日6時以降や土曜日に割り増し料金がかかるようなので時間にお気を付けください。
歯列矯正
口蓋裂などがあって矯正が必要な場合には健康保険が適用になります
それ以外は健康保険が使えませんが、子供の歯列矯正は確定申告で医療費控除が受けられます。
大人の歯列矯正は医療費控除も受けられません
ホワイトニングも医療費控除が受けられません
ナイトガード
歯ぎしりのある場合に夜間装着するマウスピース(ナイトガード)は
以前は3割負担で1万円近くしましたが、今は2,500円くらいです
睡眠時無呼吸症候群のマウスピースも健康保険がききますが、事前に耳鼻科などで検査が必要となります。耳鼻科では1泊2日の入院でデータを記録しますのでそれと紹介状をお持ちください。
スポーツ用のマウスピースには健康保険が使えません
訪問歯科診療
昔はお車代とかかかってン万円の世界でしたが、今はお車代はありません
1割負担で居宅であれば1回2~3千円、施設であれば1~2千円くらいが多いです。
訪問歯科診療でも歯を削ったり超音波で歯石を取り除いたり一通りの治療が可能になりました。
自家用車やタクシーで患者さんを歯科医院に運ぶのは患者さんも介助する方も体の負担がかかって大変です、時間の節約にもなりますので健康保険と介護保険を利用しましょう。
直線距離で16kmまでという決まりがあるので当院からですと西は西八王子、山田、橋本、東は仙川、二子玉川辺りまでとなります
おしまいに
ニュースレターの健康保険特集号から一部をブログに載せました
健康保険の一部は皆様のお給料から集めた健康保険料で賄っています、特に歯科の場合に多いのが治療の中断です、痛いときだけ通うのを繰り返すとその都度初診料がかかるのに同じ歯で何度も治療費がかかります、型を採ったところで中断すれば次にまた型を採らないといけません、未装着の技工物は健康保険組合に請求が行きます、健康保険の治療費が余分にかかることとなり保険料アップにつながる可能性があります。
またセカンドオピニオンなら良いのですが、ドクターショッピングと言って次々に医院を変える方がいます、自分に合う医院が見つからないと放浪するようですがその都度初診料がかかるのでやはり健康保険が余分にかかり迷惑な行為です、自分だけが良ければそれでよいといった考えを改めるか自費でかかられるようご協力お願いいたします。