4月からCAD/CAMインレーが保健適用になります

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4月からCAD/CAMインレーが保健適用になります

2022/03/21

4月からCAD/CAMインレーが保健適用になります

従来から適用のCAD/CAM冠

従来から保険適用の白い冠は4月以降も条件がかわりません

図の黄色い部分の歯は金属を使わない白い被せものが可能です

硬質樹脂のブロックを3Dプリンターで削り出します

青い部分の歯は条件付きで可能です

赤い部分の歯は今まで通りに金属冠になります

白い冠が難しい症例については後述いたします

CAD/CAMインレー

部分的に詰めるCAD/CAM

すっぽり被せるわけではなく、一部に歯を残して金属を詰める方法をインレーとかアンレーとか呼びますが、これがこの4月から保険適用になります

図の黄色の部位では型を採って白い詰め物を入れることができるようになります

青い部位は条件付きで白い詰め物が入れられます、赤い部分は今まで通り合金になります

材質は冠と同じ硬質樹脂でやはり3Dプリンターで削り出します

金属の場合には頬っぺた側のみ歯を残して後の部分を金属で覆う4/5冠もありますが、今後はCAD/CAM冠かCAD/CAMインレーに置き換わっていくと思われます

こんな症例に適しています

CAD/CAMインレーの適応例

図のように噛み合わせの山の部分まで虫歯が及ぶ場合に

今までのコンポジットレジン修復やレジンインレーでは耐磨耗性に劣るため

どうしても金属で咬合の安定を図ることが多かったのですが、

CAD/CAMインレーは強度が得られるためこういったむし歯でも金属にならずに済むようになります

勿論もっと小さなむし歯であればコンポジットレジンで十分です

注意することは

CAD/CAMの場合は金属修復よりも多く歯を削らなくてはなりません

詰め物タイプのインレーは幅2㎜以上必要で、

噛み合わせのくる上面では歯の山の部分を2㎜以上、谷の部分を1㎜以上削ります

従って若い方など歯の神経に近すぎて削れなかったり、咬耗などで歯の高さが低く削ると維持する部分が足りなくなったりする場合には金属かセラミックになります

できるのは単冠のみで、動揺歯固定など目的の連結冠や欠損補綴のブリッジには使えません

白色で金属色ではありませんが、ブロックを使うので歯とCAD/CAMの境目は見てわかるかもしれません、最も色が合うのはエステニアなど自費のハイブリッドです

CAD/CAMの届け出をしていない医療機関ではやっていません

CAD/CAMインレーを扱っていない技工所と取引している医療機関ではCAD/CAMインレーを出来ません

金属冠よりも脱離は少ないと思いますが、破折や変色はあります

金属冠よりも料金が高くなります

なお金属アレルギーなどある方にはチタン冠とチタン前装冠が保険でできるようになりました

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